2020年新作2…2点
◆ 「月の宿」 日本画 6号F ( 40.9 x 31.8 cm ) フランス・アルザス地方の村リクヴィール Riquewihr の 路地裏に佇むホテル・ア・ロリエル Hotel a L'Oriel の看板をモデルにしたものです。 ドイツ国境に近い大都市ストラスブールから南下し”ワイン街道”と呼ばれる道を辿ると アルザスの西側を南北に延びるヴォージュ山脈の山裾を埋める葡萄畑の中に...
View Article在宅の気晴らしにYouTubeでも
在宅勤務、自宅待機などで、事実上自宅軟禁されている皆様。 辛い日々ですが頑張りましょう!! 新型コロナが収束に向かうか、それとも今後も感染が拡大することになるのか 鍵を握っているのは私たち一人一人の行動です。 ウィルスは私たちの気の緩みに付け込んで遠慮なく侵入し、増殖し、飛散します。 誰かが自粛しても、誰かが自粛しなければ、この悪夢はずっと続くことになります。...
View Article2020年新作…番外編
◆ 「アマビエ・ロマネスク」 鉛筆 サムホール 22.7 x 15.8 cm 新型コロナの収束がまだ見通せない今 命がけのハードワークを強いられている医療従事者の方々をはじめ 私たちの社会生活を維持するために奮闘している人たちや 外出自粛で悶々とした日々を過ごす人々に向けて 様々な分野の人たちがSNSなどを通じて応援メッセージを発信しています。 その一つが「アマビエ」の絵を描くこと。...
View Article2020年新作3…1点
◆ 「月不見」(つきみず) 日本画 20号 (72.7 × 44.5 cm) ドイツ西部の小さな街フロイデンベルグ Freudenberg がモデルです。 大都市ケルンから東へ60キロほど。 グレーの屋根、白い壁と黒い木材のコロンバージュ様式のモノクロの家屋が立ち並びます。 コロンバージュの街並みはヨーロッパ北部に分布していますが ここは、整然と区画された土地に同じようなサイズで建てられており...
View Article2020年新作4…2点
◆ 「聞き耳」 日本画 3号 28.5 × 22 cm 通算5点目の猫です。 飼い主さんの撮影された写真を元に描いたものです。 何か気になるものを感知した様子で、聞き耳を立てつつ 虎視眈々とターゲットを凝視する姿は、野生の面影を感じさせる、いかにも猫らしいものです。 私は猫も犬も同じくらい好きなのですが、どちらかといえば犬派です。 しかし、今まで犬は1点も描いたことがありません。...
View Article海外のアニメーションを二つ
次の作品が仕上がるまで、もう少し時間がかかりますので(おそらく年末) それまでの時間稼ぎに、毎度お馴染みの YouTube 頼みを。 ◆ Minuscule ミヌスキュール 実写風景とCGの昆虫を組み合わせたフランスのアニメ。 「高知能」「怪力」を備えたハイパー昆虫たちが フランス・ノルマンディを舞台に繰り広げる、丁々発止の大バトル。 テレビ用として2分版・5分版の短編シリーズが作られ...
View Articleジークレー用にA3プリンタを導入
以前にも何度か記事にしていますが、改めてジークレーの説明から。 (過去の記事へのリンクは最後尾にあります) ジークレー(ジークリー)とは、デジタル・プリントのことで インクジェット・プリンタで印刷したものを指します。 例えば、たまにしか展示できない貴重な文化財(絵画など)のレプリカを作成する場合 かつては完全手描きによる模写(現状模写)が主流でした。...
View Article2020年新作5…1点
予定では、描きかけの50号2点のどちらかを仕上げて掲載し、一年の締めとするつもりでした。 ところが、前回の記事に書いたように、思いがけずA3サイズのプリンタを入手することになり 先月の半ば以降は、新しいオモチャの誘惑に溺れて、予定など何処かへ飛んで行ってしまいました。 新しいプリンタによって、デジタル・プリントの上に彩色する自称 ”ジークレー下地” の作品の大きさは...
View Article2021年新作1…1点
◆ 「花の祠」 ジークレー下地の日本画 4号 ( 32.0 × 24.8 cm) イタリア・アッシジのサン・フランチェスコ通りの一隅に ひっそりと設えられた、特別なものは何もない、小さな祠(礼拝所)がモデルです。 20年近く前、友人からもらった写真の片隅に写り込んでいたもので 2006年に10号の日本画で作品化したことがあります。 今回は、その10号の仕上がりの写真を元に、構図はほぼそのままで...
View Article久しぶりの、紙に描く小下図 アッシジ
日本画と言うと、スケッチなどから小下図を作りつつ検討を重ね 原寸大の下図を作成して、それを本番の和紙に転写して描く。 そういう手順が一般的かもしれません。 私はもう20年くらい、紙に描く下図はほとんど描いていません。 スケッチや写真をPCに取り込み、加工して小下図代わりの構想画像を作成し 原寸大の大下図も作らず、本番の和紙に直接鉛筆でデッサンしてから描くというスタイルを採ってきました。...
View Article小下図 その2 カルチェリ
◆ 小下図 カルチェリの礼拝堂 4号大 ( 30 × 22 cm ) イタリア・アッシジ旧市街から約4kmほど離れたエーレモ・デッレ・カルチェリ修道院は アッシジの聖人フランチェスコが一人籠って祈りを捧げた洞窟のあった場所です。 スバシオ山腹の急斜面に建つ修道院は、まさにポツンと一軒屋そのもの。 その最も奧に位置するのが、このサンタ・マリーア・マッダレーナ礼拝堂です。...
View Article小下図 その3 ランス
◆ 小下図 ランスの聖母子 4号大 ( 30 × 22 cm ) フランス東北部、シャンパンの産地として名高いシャンパーニュ地方の古都ランス。 その中央教会たる、ゴシック様式のノートルダム大聖堂(通称ランス大聖堂)は 歴代フランス国王の戴冠式が執り行われたことで知られています。 12世紀、パリ郊外のサン・ドニ大修道院付属礼拝堂の改修から始まったゴシック建築。...
View Article小下図 その4 ソラーノ
◆ 小下図 ソラーノの家並み 4号大 ( 30 × 22 cm ) イタリア・トスカーナ州南部から、ラツィオ州北部・ウンブリア州西部にかけて広がる丘陵地帯には 岩の台地の上に造られた集落が点在しています。 カルカータ、ピティリアーノ、チヴィタ・ディ・バーニョレージョ、オルヴィエートなど 大小様々な台地上の集落が造られていますが、その一つにソラーノがあります。...
View Article小下図 番外編 昔の小下図
ここのところ、新たな作品のための下図作りに集中しています。 因みに、記事のタイトルにある”小下図”というのは 本紙に転写するための原寸大の”大下図”以外の小さな下図という意味です。 以前はほとんど下図を紙に描くことがありませんでしたが 一時期なぜか今回のように集中的に描いたことがあったことを思い出し 古いスケッチブックを漁ってみると、確かにありました。...
View Article小下図 その5 聖堂内陣
◆ 小下図 ゴシック聖堂の内陣 4号大 ( 31 × 22.4 cm ) 聖堂の最奥部の、祭壇のある最も神聖な場所である内陣です。 特定の聖堂を描いたものではなく、架空の内陣です。 大聖堂と呼ばれる規模よりも小振りな 単廊式聖堂の内陣をイメージしています。 過去に水彩で描いた6号ほどの作品の画像をPCで加工・改変し それをモノクロに近い低彩度でプリントした上に彩色したものです。...
View Article下図 その6 安曇野
◆ 小下図 安曇野の雪景色 4号大 ( 30 × 20.3 cm ) 我が故郷、安曇野の雪景色です。 30年くらい前、年末・年始に帰省した際の取材で おそらく松本市の北の方、旧四賀村辺りで出会った場面だと思います。 安曇野の平地の東の端から、更に東の筑摩山地に入り込んだ辺りで そこから西の方にそびえる北アルプスを望んだ風景です。 左上の最高峰が、安曇野の象徴と言える常念岳です。...
View Article小下図 その7 バラ
◆ 小下図 赤いバラ 4号大 ( 30 × 21.5 cm ) 何年か前、自宅に飾ったバラです。 切り花を花瓶などに生けて描くのは 実際に描き始めるまでが想像以上に厄介です。 どのように花瓶に生けるか、なかなか決まらないからです。 花瓶と花の割合は? 花の配置は? 花瓶は何を? 凝り過ぎると、どこかワザとらしくなりがちです。 一から構成を考えるより、投げ入れるようにドンと生けて...
View Article小下図 その8 シロール
◆ 小下図 シロールの窓 4号大 ( 30 × 20.3 cm ) シロールは北イタリアの小さな集落。 トレンティーノ=アルト・アディジェ州の 壮麗な山塊が連なるドロミーティの麓の一角にあります。 そこはアルプス山脈の東部で、この地域には”南チロル”という呼び方があります。 ”チロル”という言葉のイメージ通り、集落には”アルプスの少女ハイジ”的な雰囲気があり...
View Article小下図 その9 カタルーニャ
◆ 小下図 リベラ・デ・カルドスの聖堂 4号大 ( 29 × 23.3 cm ) スペイン・カタルーニャ州北西部。 ピレネー山脈の中の小さな集落リベラ・デ・カルドス。 フランス国境、及び、アンドラ公国国境から15キロほど。 世界遺産に登録されているボイ渓谷のロマネスク聖堂群も、さほど遠くはない場所です。 1年ほど前に偶然に知り、見た瞬間に描く!と即決したのが...
View Article小下図 その10 スペッロ
◆ 小下図 スペッロの門 4号大 ( 30 × 22 cm ) イタリア・ウンブリア州アッシジから南東へ、直線距離にして約10キロ。 アッシジと同様、スバシオ山の麓にスペッロという村があります。 アッシジとは隣接したコムーネ(自治体の最小単位)で、電車を使うと一駅です。 アッシジよりはずっと規模が小さいものの、私のイメージでは村と言うより”小さな街”ですが...
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