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Channel: 風色明媚
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小下図 その4 ソラーノ

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◆ 小下図 ソラーノの家並み 4号大 ( 30 × 22 cm )


イタリア・トスカーナ州南部から、ラツィオ州北部・ウンブリア州西部にかけて広がる丘陵地帯には
岩の台地の上に造られた集落が点在しています。

カルカータ、ピティリアーノ、チヴィタ・ディ・バーニョレージョ、オルヴィエートなど
大小様々な台地上の集落が造られていますが、その一つにソラーノがあります。

トスカーナ州南東端に位置するソラーノは、ラツィオ州との州境付近にあり、ウンブリア州も遠くありません。
こう言うと山の中の秘境のようにも聞こえますが、この一帯は緩やかな丘陵地帯ですので
集落もたくさん点在しており、イタリアの背骨アッペンニーノ山脈のような高山もなく、長閑な風景が広がっています。

イタリアの味わい深い古い家並みは、文化財的価値のみならず
観光立国イタリアの主要な観光資源でもあることから
外観を簡単には変えられない規制がかかっている場合がほとんどです。
そのため、時代を経て古色蒼然とした外観は、時に廃墟か?と勘違いしてしまうほどです。


本番では50号で描く予定です。





今回は、ドローイングペンで形を描き起こすのと同時に彩色を進めましたので
ドローイングペンのみの画像はありません。

実際のソラーノは黄土色系の明るい家並みですが、これは色彩的に廃墟感を強めてみました。
青味を増やすと苔むした壁を連想するせいか、一般的な色よりも古ぼけた印象が強まります。


今まで掲載した4点の下図の中では、最も早くから始めていた一枚ですが
いざ描き始めてみると、PCでの構想画像で練りに練ったつもりが、まだ不足が目立ち
建物の形や配置の修正やら、全体の色合いの調整やら、他の下図よりも少し時間がかかりました。
それでも、まだ修正の必要なところが目につきますが、後は本番で。



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本日のおまけ


酒と鉄道を求めて、酒豪の俳優・ミュージシャンの六角精児がゆる〜く旅するのは
NHK BSプレミアムの番組「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」

六角は何人かの仲間たちと「六角精児バンド」なるバンドを結成しており
2枚のアルバム「石ころ人生」「そのまま生きる」をリリースしています。
収録曲は、酒と人生の悲喜交々を、ゆる〜く歌い上げたものばかり。

今回は、番組の中で必ずと言っていいほど使用される「石ころ人生」の収録曲2曲を。



番組のテーマ曲…という表記はどこにも出てきませんが
事実上のテーマ曲である名曲「ディーゼル」

ディーゼル







1日目の旅を終え、夜の飲み屋街に繰り出す「ゴールデン・タイム」
その至福の時間の始まりを告げるべく必ず流れる迷曲「お父さんが嘘をついた」

お父さんが嘘をついた



------------- Ichiro Futatsugi.■


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