小下図　その５　聖堂内陣

◆ 小下図　ゴシック聖堂の内陣　４号大　（ 31 × 22.4 cm ）


聖堂の最奥部の、祭壇のある最も神聖な場所である内陣です。
特定の聖堂を描いたものではなく、架空の内陣です。
大聖堂と呼ばれる規模よりも小振りな
単廊式聖堂の内陣をイメージしています。

過去に水彩で描いた6号ほどの作品の画像をPCで加工・改変し
それをモノクロに近い低彩度でプリントした上に彩色したものです。


本番では15〜20号で描く予定です。





元になった作品は鉛筆淡彩で、かなりザックリした描き方でしたので
最初にドローイングペンで、聖堂内部の構造を描き起こしておきます。
この下図の場合は、彩色のための下描きとして、雰囲気や味わいは度外視して無機的に描いています。

特定の聖堂をモデルにしたわけではありませんが
ステンドグラスはランス大聖堂のものを参考にしています。






彩色が一通り終わったところです。

床は、ペンでの描き起こしでは若干見下ろしたようなパースをつけていました。
これは小規模の内陣に相応しい狭目の空間に見せたかったためでしたが
彩色中に、これではミニチュアっぽい印象を受けることに気づき
ほぼ真横からの視点に変更し、暗く落として床が目立たないようにしました。

ステンドグラス以外は、ぼんやりと形が分かる程度の暗さにしたくて低コントラストの明度にしていますが
過度に形がぼんやりとし過ぎないように、本番では線描をもっと強く描き入れるなど
もう一工夫する必要があるかもしれません。



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本日のおまけ

新型コロナの感染急拡大に加えて、豪雨と猛暑が各地を襲っています。
今年の日本の夏は荒れに荒れています。

昨年の今頃は、来年こそはいつも通りの夏になって欲しいと願ったものでしたが
それも叶わぬ状況となってしまいました。
果たして2022年はどうなりますか…。


夏の風物詩として代表的なものに「花火大会」があります。
毎年全国各地で開催されますが、去年・今年は連続して中止になったところがほとんどです。

花火大会で全国的に有名なものの一つが、新潟県長岡市の長岡まつり大花火大会（通称：長岡花火）です。
絵の好きな方なら山下清の貼り絵「長岡の花火」を想い起こされるかもしれません。
長岡花火も去年・今年と連続して中止になったようですが
次の動画は、一昨年までの大会の映像を総集編のように纏めたものだそうです。


[4K] 長岡花火 復興祈願フェニックス 5年間の集大成‼︎ 8ヶ所から撮影 - Nagaoka Fireworks Phoenix Display Compilation -



------------- Ichiro Futatsugi.■