予定では、描きかけの50号2点のどちらかを仕上げて掲載し、一年の締めとするつもりでした。
ところが、前回の記事に書いたように、思いがけずA3サイズのプリンタを入手することになり
先月の半ば以降は、新しいオモチャの誘惑に溺れて、予定など何処かへ飛んで行ってしまいました。
新しいプリンタによって、デジタル・プリントの上に彩色する自称 ”ジークレー下地” の作品の大きさは
A4プリンタでは、一般的な既製サイズに限って言えばサムホールまででしたが、A3では4号まで可能となります。
で、とりあえず第1作をと、描きかけの50号と並行して作業すべく取り掛かったのですが
結局、それに掛り切りとなってしまい、描きかけの作品は再び越年することとなりました。
新しいオモチャのために本来の予定が狂う…というのは、若い頃から日常茶飯事でしたが
60歳代も半ばを迎えようとしている今でも全く変わりません。
いったい私の精神年齢は何歳から進歩していないのでしょうか。
◆ 「シエナ派の天使」 ジークレー下地の日本画 4号 ( 33.3 × 22.5 cm )
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イタリア・フィレンツェのヴェッキオ宮殿(パラッツォ・ヴェッキオ)に所蔵されている
14世紀イタリア・シエナ派の彫刻家ティーノ・ディ・カマイーノ Tino di Camaino の天使像がモデルです。
イタリア在住の友人の画家 shinkai さんが現場で撮影された写真を見て一目惚れし、8号の日本画で描いたことがあります。
このブログの左サイドバーの「My 守護天使」に、実物の全身写真を載せています。
前回の記事では、新しいプリンタのテストとしてプリンタ用紙に印刷してみましたが
その後、私が常用する高知麻紙(土佐麻紙)の裏でも特に問題なく印刷できることを確認し、制作を開始しました。
ただ、平滑なプリンタ用紙と異なり、紙質はザラザラの凸凹ですので、画像の鮮鋭度は少し落ちます。
では、制作過程を少し。
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印刷原稿です。
8年前の作品の、1回目の彩色後の写真の、上半分ほどをトリミングしたものです。
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まずは天使の修正・加筆から始めました。
特に顔は印象で描いていましたので、細部を描き起こし
天使像全体の立体感を、印刷原稿よりも抑えています。
可能であれば、フレスコ画の下塗りのように見える背景など
印刷原稿の雰囲気を生かしたくて薄塗りの仕上げを目指していましたが
やはり最近常用している微粒子の絵の具では消えてしまいやすく、それが今後の課題です。
さて、ジークレー下地の日本画は、もう1点制作中です。
イタリア・アッシジにある、壁の中の小さな祠がモチーフで
14年前の作品を元にしています。
私の言うことはあまり当てになりませんが、おそらく年内にご紹介できるだろうと思います。
今日はクリスマス・イヴですねぇ。
新型コロナは、いまだ衰えを知らず
人々の、国を越えての移動は制限がかかっていますが
サンタクロースだけは、例外として自由な移動が認められていると聞きました。
ブォン・ナターレ!
良いクリスマスを!
私のところにもサンタさんが来ますように!
------------- Ichiro Futatsugi.■
ところが、前回の記事に書いたように、思いがけずA3サイズのプリンタを入手することになり
先月の半ば以降は、新しいオモチャの誘惑に溺れて、予定など何処かへ飛んで行ってしまいました。
新しいプリンタによって、デジタル・プリントの上に彩色する自称 ”ジークレー下地” の作品の大きさは
A4プリンタでは、一般的な既製サイズに限って言えばサムホールまででしたが、A3では4号まで可能となります。
で、とりあえず第1作をと、描きかけの50号と並行して作業すべく取り掛かったのですが
結局、それに掛り切りとなってしまい、描きかけの作品は再び越年することとなりました。
新しいオモチャのために本来の予定が狂う…というのは、若い頃から日常茶飯事でしたが
60歳代も半ばを迎えようとしている今でも全く変わりません。
いったい私の精神年齢は何歳から進歩していないのでしょうか。
◆ 「シエナ派の天使」 ジークレー下地の日本画 4号 ( 33.3 × 22.5 cm )

イタリア・フィレンツェのヴェッキオ宮殿(パラッツォ・ヴェッキオ)に所蔵されている
14世紀イタリア・シエナ派の彫刻家ティーノ・ディ・カマイーノ Tino di Camaino の天使像がモデルです。
イタリア在住の友人の画家 shinkai さんが現場で撮影された写真を見て一目惚れし、8号の日本画で描いたことがあります。
このブログの左サイドバーの「My 守護天使」に、実物の全身写真を載せています。
前回の記事では、新しいプリンタのテストとしてプリンタ用紙に印刷してみましたが
その後、私が常用する高知麻紙(土佐麻紙)の裏でも特に問題なく印刷できることを確認し、制作を開始しました。
ただ、平滑なプリンタ用紙と異なり、紙質はザラザラの凸凹ですので、画像の鮮鋭度は少し落ちます。
では、制作過程を少し。

印刷原稿です。
8年前の作品の、1回目の彩色後の写真の、上半分ほどをトリミングしたものです。

まずは天使の修正・加筆から始めました。
特に顔は印象で描いていましたので、細部を描き起こし
天使像全体の立体感を、印刷原稿よりも抑えています。
可能であれば、フレスコ画の下塗りのように見える背景など
印刷原稿の雰囲気を生かしたくて薄塗りの仕上げを目指していましたが
やはり最近常用している微粒子の絵の具では消えてしまいやすく、それが今後の課題です。
さて、ジークレー下地の日本画は、もう1点制作中です。
イタリア・アッシジにある、壁の中の小さな祠がモチーフで
14年前の作品を元にしています。
私の言うことはあまり当てになりませんが、おそらく年内にご紹介できるだろうと思います。
今日はクリスマス・イヴですねぇ。
新型コロナは、いまだ衰えを知らず
人々の、国を越えての移動は制限がかかっていますが
サンタクロースだけは、例外として自由な移動が認められていると聞きました。
ブォン・ナターレ!
良いクリスマスを!
私のところにもサンタさんが来ますように!
------------- Ichiro Futatsugi.■