◆シエナ派の天使
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彩色3
天使像本体の描き起しを進めています。
まずは白と焦茶の色鉛筆で、ザックリとした大味の調子をつけていきます。
特に下半身がヌルッとしてきていましたので、大理石らしい肌触りを目指します。
そろそろ背景の方針も決めなければなりません。
実物は壁のすぐ前に置いてあるため、像の右側には隈取のような影があります。
私はこの影を生かしたいと考えているのですが、隈取は背景との距離感を圧縮してしまいます。
そのために現段階では天使像は壁に埋もれたように、半レリーフのように見えています。
現実の壁のように描くか、何もない空間のように描くか、どちらにするか…。
しかし、その二者択一とも限らないのです。
どちらとも言えない曖昧模糊とした表現もありえます。
大事なことは、彫刻と釣り合いがとれるような密度と厚みと深みのある背景であることです。
◆イタリア・アマルフィのドゥオーモ
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彩色4
消えかかったモザイク文様を描き起こし、全体に夜霧のような調子を薄くかけたところです。
描き起したモザイク文様がまた薄くなりましたので、再度部分的に描き起こすことになります。
描いたり消えたりを繰り返しながら、ちょうどいい状態を探って行きます。
◆諏訪大社上社前宮の十間廊(じっけんろう)
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彩色3
私のイメージする雰囲気にだいぶ近づいては来ましたが…。
ここまで比較的ザックリとした描き方で進めてきましたので
この辺で形を締めるために描き起こしをしておきます。
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彩色4
形重視で描き起こしていますので、やや硬く冷たい感じになってきました。
色から受ける印象も弱くなりました。
少し後戻りしたようにも見えますが、こういうプロセスも必要な場合があるのです。
急がば回れ!
ところで…
「アッシジの水飲み場」は約一週間ほど休止しています。
特に気に入ったモチーフで、気持ちが逸ってしまうために少々冷却期間を置いてみました。
そろそろ再開しようと思っています。
そして、昨年12月以来半年間中断していました50号の「岩の台地の街」を再開しました!
そのあたりは、また次回にでも。
-------------- Ichiro Futatsugi.■

彩色3
天使像本体の描き起しを進めています。
まずは白と焦茶の色鉛筆で、ザックリとした大味の調子をつけていきます。
特に下半身がヌルッとしてきていましたので、大理石らしい肌触りを目指します。
そろそろ背景の方針も決めなければなりません。
実物は壁のすぐ前に置いてあるため、像の右側には隈取のような影があります。
私はこの影を生かしたいと考えているのですが、隈取は背景との距離感を圧縮してしまいます。
そのために現段階では天使像は壁に埋もれたように、半レリーフのように見えています。
現実の壁のように描くか、何もない空間のように描くか、どちらにするか…。
しかし、その二者択一とも限らないのです。
どちらとも言えない曖昧模糊とした表現もありえます。
大事なことは、彫刻と釣り合いがとれるような密度と厚みと深みのある背景であることです。
◆イタリア・アマルフィのドゥオーモ

彩色4
消えかかったモザイク文様を描き起こし、全体に夜霧のような調子を薄くかけたところです。
描き起したモザイク文様がまた薄くなりましたので、再度部分的に描き起こすことになります。
描いたり消えたりを繰り返しながら、ちょうどいい状態を探って行きます。
◆諏訪大社上社前宮の十間廊(じっけんろう)

彩色3
私のイメージする雰囲気にだいぶ近づいては来ましたが…。
ここまで比較的ザックリとした描き方で進めてきましたので
この辺で形を締めるために描き起こしをしておきます。

彩色4
形重視で描き起こしていますので、やや硬く冷たい感じになってきました。
色から受ける印象も弱くなりました。
少し後戻りしたようにも見えますが、こういうプロセスも必要な場合があるのです。
急がば回れ!
ところで…
「アッシジの水飲み場」は約一週間ほど休止しています。
特に気に入ったモチーフで、気持ちが逸ってしまうために少々冷却期間を置いてみました。
そろそろ再開しようと思っています。
そして、昨年12月以来半年間中断していました50号の「岩の台地の街」を再開しました!
そのあたりは、また次回にでも。
-------------- Ichiro Futatsugi.■