このブログに度々お名前が登場しているイタリア在住の友人shinkaiさんが…
いやいや、つい先日ご自身のブログで本名を明らかにされ、さらには全身写真(きゃ!)まで公表されましたので
この記事では堂々と本名を書くことにしましょう。
前回お知らせしましたように、長野県長野市出身の新開志保さんは
10月16日に放送された長野朝日放送のテレビ番組「おぉ!信州人」に登場されました。
番組で使われたキャプションを引用させていただくと、新開さんは「気骨の女流画家」なのです。
新開さんの全身写真をご覧になりたい方はこちら!
今後二度と掲載されないとのことですので、これが唯一、最初で最後のチャンスですぞ!
さあさあ、寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!
http://italiashio.exblog.jp/17022801/
その新開さんが、今年と来年、イタリアと日本で個展を開催されます!!
まずは今年、いや、もう今月!の話なのです。
北イタリアはコネリアーノ Conegliano という街で、イタリアにおける初の個展を開かれます。
新開さんはイタリアに渡られる前は永く広島にお住まいでした。
若い頃からずっと創作活動をされており、数々の展覧会で受賞を重ね、個展を何度も開催されています。
1990年にイタリアに渡られてからも広島での個展はありましたが
イタリアでは周囲の人たちに絵を描いていることはあまりお話にはならなかったそうです。
今回、イタリア在住20数年にして、ついにイタリア・デビューと相成りました!
これは個展のポスターなのですが、実は、不肖この私がデザインをさせていただきました。
イタリアでは日本のようなDMはなく、ポスターとパンフレットを作るのが普通なのだそうです。
ご本人もすでにブログに載せていらっしゃいますが、私の方が 一段と大〜きく 載せております!
イタリアで掲示するポスターですので、当然イタリア語で書かなければならないのですが
とは言え、やはり日本人ですので、せめてお名前だけでも日本語を、そして日本語ならば縦書きが基本!ですよね。
では、せっかくですので、ポスターに載せた作品のご紹介を!!
これもご本人のブログより一段と大〜きく 載せます!
自分の作品よりも一段と大〜きく!
「広場の猫・ベットーナ」
どうです?カッコいい猫でしょう?
子猫を持つ母猫の、たくましくも少し子育てに疲れたような微妙な表情とポーズが見事ですね。
新開さんは呆れるほどの猫好き。
どれほどお好きなのかは、ご本人のブログをご覧になればわかります。
二つのブログのどちらのプロフィール欄にも猫の作品画像。
今までに掲載された猫の写真は数知れず。
う〜む、ひょっとして新開さんの正体は猫?
猫が猫の絵を描いている?
夜な夜な行燈の油を舐めながらパソコンのキーボードを打っていたりして…。
ベットーナというのはウンブリア州の小さな街の名前。
世界的に有名な聖地アッシジの、盆地を挟んで向かい側の山の上にある街なのです。
ええい!ついでだぁ! 額の付いた画像まで載せてしまえ!
近所にお気に入りの額屋さんがあって、そこで一点一点吟味して額を選んでいらっしゃるそうです。
私などは、優柔不断で、決められない人間の典型でして、額は同じデザインで統一しています。
しかし、やはり作品に合わせて決めるのが本道というものですよねぇ。
では、もう一点の方、こちらは作品のみです。
ですが、さらに一段と大〜きく 載せます!
「アッシジ・アーチの向こう」
緻密な観察と、執拗なまでの描写で、すごい執念を感じます!
描かれている物はほとんど石ばかりなのですが、場所によって巧妙に描き分けられた石の表情が見事です!
これだけ描写しているにも関わらず、うるさくもなく、説明的にもならず、スッキリと軽やかな画面にさえなっていますねぇ。
これぞ新開さんの真骨頂!
それを見ていただきたくて、こんなに大きく載せたのです。
私も石の壁をよく描くのですが、これには脱帽です!
このポスターがA3の大きさに印刷されてコネリアーノ周辺に張り出されます。
そして、これをそのまま縮小したA5のパンフレットがいろいろな所に置かれるようです。
その様子を思い浮かべると、何だかゾクゾクしてきます。
作者としては、嬉し恥ずかしといったところですねぇ。
そして、落款についても少しだけ。
ご本人のブログでもご紹介いただきましたが、左の印章は私が彫ったものなのです。
実際の大きさは1cm4mm四方の小さなものです。
新開さんのイニシャルS.Sを基にして、右のSを左右反転したデザインです。
素人細工ですので、この程度の出来でしかありませんが
新開さんの作品・お人柄には相応しい印面になったのではないかと…。
何となく、二人の人が膝を抱いて座っていて、背中合わせで寄り添う姿に見えませんか?
それを意図してデザインしたわけではないのですが
片方は新開さんで、もう片方は…新開さんを慕って集まる友人達のように思えるのです。
もちろん、その友人達の中には私も加えさせていただいております。
それでは、ご案内記事の本筋に戻りまして、ポスターの文面に沿って詳細をご説明させていただきます。
Mostra personale とは個展のこと。
Penna e acquerello は、ペンと水彩。
新開さんは永らく続けてこられたテンペラに代わり
今年から、付けペンと透明水彩による作品を描かれています。
描かれているモチーフは主にイタリアの風景と猫。
ポスターに載せた作品のレベルのものが18点並びます!!(内、2点は旧作のテンペラ)
会期は、11月24日〜12月1日
開場時間は、9:00~12:00 そして 15:00~18:00
12:00~15:00は南欧伝統のシエスタ(昼食とお昼寝タイム)ですので開いていません。
L’autrice sarà in sala ogni giorno 本人は毎日会場にいます。
Inaugurazione : Sabato 24 Novembre alle ore 17:00 オープニングは11月24日土曜日の17時。
Ingresso libero 入場無料
Spaziocultura di Artestoria が会場の名称。
Artestoria は組織名のようですから、アルテストーリア文化会館というような意味でしょうね。
その所在地が Via Madonna, 2 - 31015 Conegliano (TV)
Via Madonna はマドンナ通り、つまり聖母マリーア通りという意味ですねぇ。
最後の(TV)というのはテレビのことではなく、トゥレヴィーゾ県の省略形。
コネリアーノの街は、ヴェネト州トゥレヴィーゾ県という行政区分にあるのです。
会場は、コネリアーノの駅から500mほどのところにあります。
google のストリートビューで会場の外観及び街の様子がご覧になれますので興味のある方はどうぞ。
コネリアーノはヴェネツィアのほぼ真北、50キロほどの距離でしょうか。
google map の地図を拝借して、場所をご案内しますと…
中央の四角く囲んでいるところがコネリアーノの位置です。
コネリアーノから真下(真南)へ行って、Aという赤い印のあるところが、かの有名な水の都ヴェネツィアです。
左の上の方に山岳地帯がありますが、ここが日本ではドロミテと呼ばれる絶景の観光地ドロミーティ国立公園です。
コネリアーノのすぐ上にスコミゴと書いてあるのが読めますか?
正しくはスコミーゴと発音するのですが、新開さんはここにお住まいなのです。
そこまでは公表されていますから書いても大丈夫ですよね?
この時期にヴェネツィア周辺への旅行を予定されている方。
少しだけ足を伸ばしてみてはいかがですか?
あるいはヴェネツィア周辺に知人が住んでいるという方。
是非この個展を紹介してください!
私も本当はイタリアへ飛んで行きたいところですが、今回は叶わず…残念!
イタリアでの初個展、おめでとうございます!!
Auguri ! !
ご成功を心よりお祈りいたしております!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、もう一つ、来年の個展とは…
予告!!
長野県諏訪市のギャラリー橋田にて
2013年10月
新開志保展 開催決定!!
イタリアでの初個展に続いて、故郷長野県での初個展も決まりました!
前回の記事で、来年新開さんとお会いすることになると申し上げたのは、こういう意味だったのでした。
あやしい関係か?と疑念を持たれた方、残念でございましたねぇ!
故郷長野を離れて半世紀。
話す言葉は関西弁・広島弁・イタリア語になり
暮らすところは海を隔てた異国のイタリアではありますが
それでも新開さんは信州人・信州女を自認されています。
その秘めたる熱い想いが、来年ついに結実します!
今のところは10月という以外、具体的な日程などは決まっていません。
詳細が決まりましたら、また改めてご案内いたします。
長野県の皆様、いや、県外の皆様も
是非とも諏訪までお越しいただけますようお願い申し上げます!!
私が太鼓判を押します!!
え?お前の太鼓判は三文判じゃないのかって?
確かに私はプラスチックの三文判しか持っておりませんが
借金をしてでも最高級の象牙の太鼓判を買って来てド〜ンと押すつもりです。
それくらい素晴らしい作品が並びますので、どうぞ楽しみにお待ちいただきたいと思います。
新開さんの二つのブログはこちら。
イタリア・絵に描ける珠玉の町・村 ・ そしてもろもろ!
水彩画分室 ・ イタリア・絵に描ける珠玉の町、村
さて、テレビに登場してすぐに新開さんはお姿をブログで公表されましたが、私はどうしようかなぁ…。
テレビには少ししか映っていないことだし、もうしばらく”日本のフィリップ・ルロワ”を自称していようかな…。
『そんな寝言まだ言うか!往生際の悪いヤツめ!』
ん?新開さん、今何かおっしゃいました?
-------------- Ichiro Futatsugi.■