1回の更新もないままに4月も終わりに近づきました、が…
記事のネタが無い!!
前回書きましたように、トゥスカーニアのサン・ピエトロ聖堂とシエナ大聖堂は中断しています。
現在は6月の個展用の小品3点と、過去の作品1点の加筆・修正を行っていますが
いずれも制作過程は記録していませんので、記事にするネタがありません!
せめて月一を維持したぁ〜い!…という焦りから
仕事場の様子を紹介してお茶を濁すことにします。
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メインの仕事場。
メイン? そんなにいくつも仕事場があるのか?
いえ、仕事場は一応6畳一間だけなのですが
隣のリビングも、その隣の6畳間も一時的には仕事に使えますので
ちょっと見栄を張って、ここがメインということで。 ぎゃはは!
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制作中の小品3点。
右は長野県蓼科の御射鹿池(4号)。
左上は長野県安曇野の大王わさび農場の脇にある川と水車小屋(3号)。
左下は長野県安曇野の象徴とも言える常念岳(3号)。
いずれも、岩絵の具・水彩・色鉛筆・パステルの混合技法。
紙は土佐麻紙の裏使い。
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これは新しい試み。
デジタルプリントに手彩色を施した試作品。
一般的なA4サイズのインクジェットプリンタで和紙(越前麻紙・土佐麻紙)にプリントし
その上に岩絵の具・水彩・色鉛筆・パステル・アクリルなどで彩色を施してみたものです。
ジークレーあるいはピエゾグラフとも呼ばれるデジタルプリントによる版画用・複製用の技法は
高解像度のデジタル画像を高精細のインクジェットプリンタで出力したもので、原画と識別できないほどのクオリティーがあります。
しかし、小品で手彩色を前提にしたものなら、一般用のプリンタでも充分使えそうだと試しているのです。
ただし、A4サイズで規格の号数に合わせようとするとサムホール以下となります。
この4点は、いずれも0号(長辺18cm)です。
版画とタブローの中間のような位置づけを狙っているのですが
作品と言えるものができるかどうか、今のところは実験段階ですので未知数です。
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そして、最後は仕事場の窓際の様子です。
私は卓上ランプが好きでいくつか持っていますが、このランプのガラスシェードはMade in Murano。
Muranoというのはイタリア・ヴェネツィアのムラーノ島のことで、つまりヴェネツィアングラスなのです。
いつも夕方近くになると点灯しますが、曇りの日は朝から点けています。
かなり黄色い光ですので、仕事用の照明には向きませんが
こういうものが傍らにあると、穏やかな気持ちで仕事ができます。
下の青い十字架はアンティーク風に加工された置物。
青い部分はガラス、他は金属製で、高さ15cmくらいの小さなものですがズッシリとした重さがあります。
私はクリスチャンではありませんが、ヨーロッパの教会をよく描く手前
敬意を表して、1つくらい十字架を持っていた方がいいかなぁ、と。
制作中のトゥスカーニアのサン・ピエトロ聖堂も、シエナ大聖堂も、共にカトリックの教会ですので
間接的にカトリックのお世話になっていると言えないこともありませんよね。
もっとも十字のデザインは古代からあるものでキリスト教の専売特許ではありませんが。
十字の形には伝統的なものも含めて様々な形態・ヴァリエーションがありますが
単純明快かつ秀逸なデザインですよねぇ。
ところで十字架と言えば、イエス・キリストが磔になった十字架は、十字形ではなかったという説をご存知ですか?
話が横道に逸れますが、もう他に書くことがないので少し書きますね。
十字架刑というのはユダヤの処刑法ではなく、古代ローマの国家反逆罪クラスの罪人に適用された処刑法で
2本の木を寝かせて十字形に組み合わせ、そこに罪人を打ち付けてから立てるという方法と
先に縦木を立てておき、罪人を横木に打ち付けて、それを縦木の上に引っ張り上げて乗せるという2通りの方法があったようです。
イエスの場合は後者だったという説があるのです。
ということは、十字形ではなくてT字形だったことになります。
あらかじめ立てられていた縦木の頂上には、つまりイエスの頭上には「ナザレのイエス・ユダヤ人の王」と書かれた罪状板が取り付けられ
遠くから眺めると、全体として十字形に見えたということらしいのです。
そうなると、磔刑判決を受けた後、イエスはユダヤ属州総督ピラトゥスの屋敷からゴルゴダの丘までの道ヴィア・ドロローサを
横木だけを背負って歩いたということになります。
でも、その場面を描いた絵には、たいてい横木だけではなく十字架が描かれています。
それは新約聖書の四福音書に十字架を背負って歩いたと書かれているからです。
まあ、事の真偽はともかくとして
横木だけを背負うより、十字架全体を背負った方がイエスであることを表現しやすいですし絵になりますからね。
と言うようなわけで、今月は何とかお茶を濁すことができ
無事、月一ブログの面目躍如を果たしました!
それでは皆様、ネタが出来ましたらまた来月お目にかかります!
素敵なゴールデンウィークを!
Buon settimana d'oro ! ! (←これは私の作った偽イタリア語です)
-------------- Ichiro Futatsugi.■
記事のネタが無い!!
前回書きましたように、トゥスカーニアのサン・ピエトロ聖堂とシエナ大聖堂は中断しています。
現在は6月の個展用の小品3点と、過去の作品1点の加筆・修正を行っていますが
いずれも制作過程は記録していませんので、記事にするネタがありません!
せめて月一を維持したぁ〜い!…という焦りから
仕事場の様子を紹介してお茶を濁すことにします。

メインの仕事場。
メイン? そんなにいくつも仕事場があるのか?
いえ、仕事場は一応6畳一間だけなのですが
隣のリビングも、その隣の6畳間も一時的には仕事に使えますので
ちょっと見栄を張って、ここがメインということで。 ぎゃはは!

制作中の小品3点。
右は長野県蓼科の御射鹿池(4号)。
左上は長野県安曇野の大王わさび農場の脇にある川と水車小屋(3号)。
左下は長野県安曇野の象徴とも言える常念岳(3号)。
いずれも、岩絵の具・水彩・色鉛筆・パステルの混合技法。
紙は土佐麻紙の裏使い。

これは新しい試み。
デジタルプリントに手彩色を施した試作品。
一般的なA4サイズのインクジェットプリンタで和紙(越前麻紙・土佐麻紙)にプリントし
その上に岩絵の具・水彩・色鉛筆・パステル・アクリルなどで彩色を施してみたものです。
ジークレーあるいはピエゾグラフとも呼ばれるデジタルプリントによる版画用・複製用の技法は
高解像度のデジタル画像を高精細のインクジェットプリンタで出力したもので、原画と識別できないほどのクオリティーがあります。
しかし、小品で手彩色を前提にしたものなら、一般用のプリンタでも充分使えそうだと試しているのです。
ただし、A4サイズで規格の号数に合わせようとするとサムホール以下となります。
この4点は、いずれも0号(長辺18cm)です。
版画とタブローの中間のような位置づけを狙っているのですが
作品と言えるものができるかどうか、今のところは実験段階ですので未知数です。

そして、最後は仕事場の窓際の様子です。
私は卓上ランプが好きでいくつか持っていますが、このランプのガラスシェードはMade in Murano。
Muranoというのはイタリア・ヴェネツィアのムラーノ島のことで、つまりヴェネツィアングラスなのです。
いつも夕方近くになると点灯しますが、曇りの日は朝から点けています。
かなり黄色い光ですので、仕事用の照明には向きませんが
こういうものが傍らにあると、穏やかな気持ちで仕事ができます。
下の青い十字架はアンティーク風に加工された置物。
青い部分はガラス、他は金属製で、高さ15cmくらいの小さなものですがズッシリとした重さがあります。
私はクリスチャンではありませんが、ヨーロッパの教会をよく描く手前
敬意を表して、1つくらい十字架を持っていた方がいいかなぁ、と。
制作中のトゥスカーニアのサン・ピエトロ聖堂も、シエナ大聖堂も、共にカトリックの教会ですので
間接的にカトリックのお世話になっていると言えないこともありませんよね。
もっとも十字のデザインは古代からあるものでキリスト教の専売特許ではありませんが。
十字の形には伝統的なものも含めて様々な形態・ヴァリエーションがありますが
単純明快かつ秀逸なデザインですよねぇ。
ところで十字架と言えば、イエス・キリストが磔になった十字架は、十字形ではなかったという説をご存知ですか?
話が横道に逸れますが、もう他に書くことがないので少し書きますね。
十字架刑というのはユダヤの処刑法ではなく、古代ローマの国家反逆罪クラスの罪人に適用された処刑法で
2本の木を寝かせて十字形に組み合わせ、そこに罪人を打ち付けてから立てるという方法と
先に縦木を立てておき、罪人を横木に打ち付けて、それを縦木の上に引っ張り上げて乗せるという2通りの方法があったようです。
イエスの場合は後者だったという説があるのです。
ということは、十字形ではなくてT字形だったことになります。
あらかじめ立てられていた縦木の頂上には、つまりイエスの頭上には「ナザレのイエス・ユダヤ人の王」と書かれた罪状板が取り付けられ
遠くから眺めると、全体として十字形に見えたということらしいのです。
そうなると、磔刑判決を受けた後、イエスはユダヤ属州総督ピラトゥスの屋敷からゴルゴダの丘までの道ヴィア・ドロローサを
横木だけを背負って歩いたということになります。
でも、その場面を描いた絵には、たいてい横木だけではなく十字架が描かれています。
それは新約聖書の四福音書に十字架を背負って歩いたと書かれているからです。
まあ、事の真偽はともかくとして
横木だけを背負うより、十字架全体を背負った方がイエスであることを表現しやすいですし絵になりますからね。
と言うようなわけで、今月は何とかお茶を濁すことができ
無事、月一ブログの面目躍如を果たしました!
それでは皆様、ネタが出来ましたらまた来月お目にかかります!
素敵なゴールデンウィークを!
Buon settimana d'oro ! ! (←これは私の作った偽イタリア語です)
-------------- Ichiro Futatsugi.■