◆ 小下図 冬のカステルッチョ 4号大 ( 30 × 20.4 cm )
イタリア中部ウンブリア州東部の隅の隅。
マルケ州との州境付近の標高約1400mの高地に、ピアーノ・グランデという大平原が広がっています。
地図上でざっと計測しても南北約5キロ、東西約2キロ。
火山活動によって生まれた巨大カルデラだと言われています。
ピアーノ・グランデは畑として利用されており、特にレンズ豆は名産品。
花の時期を迎えると様々な花が咲き誇り
天空の花園と呼びたいくらいの絶景が拝めます。
その大平原の、唯一の集落がカステルッチョの村です。
イタリアの背骨アッペンニーノ山脈の一角にあるヴェットーレ山を背景に
大平原を見下ろす丘にポツンと佇む村の雪景色です。
本番では10〜15号くらいで描く予定です。
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ドローイングペンと鉛筆で描き起こし。
私は行ったことがないので、何点かの写真を元に構図を作っています。
2016年8月と10月、カステルッチョ近郊を震源とする「イタリア中部地震」が立て続けに発生。
村は壊滅的な被害を受け、美しい景観はすっかり様変わりしてしまいました。
村の中心部(頂上近辺)は、教会も含めてほとんどの建物が倒壊。
残念ながら、今はこの景観を見ることができなくなっています。
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ガッシュで彩色。
カステルッチョへは電車もバスもないので、車で行くしかありません。
大地震に見舞われた後は、新型コロナの蔓延が追い打ちをかけ、復興作業も遅々として進みません。
是非一度はこの目で確かめてみたい場所ですが
いつになったら復興が成るのか、誰にも予想がつかない状況だろうと思います。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その後のカステルッチョ
2016年8月に発生したイタリア中部地震の被災地の復興状況を
グーグル・アースの画像を引用して、2020年4月に記事にしました。
Google Earthで辿る、イタリア中部地震の爪痕
その折に掲載した、2017年7月に撮影されたカステルッチョの画像。
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地震から1年後の状態です。
最も被害が甚大だった村の中心部(中央やや右下あたり)は
まだ瓦礫が撤去されていないように見えます。
先日、久しぶりに確認すると画像が更新されていました。
現在の画像は2020年6月のものです。
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村の中心部は、大幅に家屋が減っています。
2017年の画像では倒壊を免れたかのように見える建物も
損傷が大きく修復不能と判断されて取り壊されたものが多かったようです。
村は壊滅状態ですが、ピアーノ・グランデが人気の観光地ですので
いくつかのアグリトゥーリズモや食堂、バールなどは営業を再開しているようです。
一日も早い再建を祈るばかりです。
Forza ! Castelluccio !
------------- Ichiro Futatsugi.■
イタリア中部ウンブリア州東部の隅の隅。
マルケ州との州境付近の標高約1400mの高地に、ピアーノ・グランデという大平原が広がっています。
地図上でざっと計測しても南北約5キロ、東西約2キロ。
火山活動によって生まれた巨大カルデラだと言われています。
ピアーノ・グランデは畑として利用されており、特にレンズ豆は名産品。
花の時期を迎えると様々な花が咲き誇り
天空の花園と呼びたいくらいの絶景が拝めます。
その大平原の、唯一の集落がカステルッチョの村です。
イタリアの背骨アッペンニーノ山脈の一角にあるヴェットーレ山を背景に
大平原を見下ろす丘にポツンと佇む村の雪景色です。
本番では10〜15号くらいで描く予定です。

ドローイングペンと鉛筆で描き起こし。
私は行ったことがないので、何点かの写真を元に構図を作っています。
2016年8月と10月、カステルッチョ近郊を震源とする「イタリア中部地震」が立て続けに発生。
村は壊滅的な被害を受け、美しい景観はすっかり様変わりしてしまいました。
村の中心部(頂上近辺)は、教会も含めてほとんどの建物が倒壊。
残念ながら、今はこの景観を見ることができなくなっています。

ガッシュで彩色。
カステルッチョへは電車もバスもないので、車で行くしかありません。
大地震に見舞われた後は、新型コロナの蔓延が追い打ちをかけ、復興作業も遅々として進みません。
是非一度はこの目で確かめてみたい場所ですが
いつになったら復興が成るのか、誰にも予想がつかない状況だろうと思います。
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その後のカステルッチョ
2016年8月に発生したイタリア中部地震の被災地の復興状況を
グーグル・アースの画像を引用して、2020年4月に記事にしました。
Google Earthで辿る、イタリア中部地震の爪痕
その折に掲載した、2017年7月に撮影されたカステルッチョの画像。

地震から1年後の状態です。
最も被害が甚大だった村の中心部(中央やや右下あたり)は
まだ瓦礫が撤去されていないように見えます。
先日、久しぶりに確認すると画像が更新されていました。
現在の画像は2020年6月のものです。

村の中心部は、大幅に家屋が減っています。
2017年の画像では倒壊を免れたかのように見える建物も
損傷が大きく修復不能と判断されて取り壊されたものが多かったようです。
村は壊滅状態ですが、ピアーノ・グランデが人気の観光地ですので
いくつかのアグリトゥーリズモや食堂、バールなどは営業を再開しているようです。
一日も早い再建を祈るばかりです。
Forza ! Castelluccio !
------------- Ichiro Futatsugi.■