◆ 小下図 サルーテ聖堂とドガーナ 4号大( 30 × 20 cm )
前回に続き、イタリアの水都ヴェネツィアがモチーフです。
ヴェネツィア本島の大運河カナル・グランデと
本島の南に位置するジュデッカ島との間にあるジュデッカ運河が合流するところの本島の東の端に
17世紀に建設された世界最古の税関ドガーナが突き出ています。
現在は、安藤忠雄の設計によって現代美術館にリニューアルされています。
旧税関の隣には、ほぼ同時に建設されたサンタ・マリーア・デッラ・サルーテ聖堂が並びます。
現代建築かと見まごうくらい単純な形のドガーナと、装飾過多とも言えるバロック様式のサルーテ聖堂の対比の妙は
ヴェネツィアという特別な環境でしか成立しないような気がします。
本番では20号くらいで描くつもりです。
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ドローイングペンと鉛筆で形の描き起こし。
ドガーナの先端から更に洋上へ。
サン・マルコ広場とサン・ジョルジョ・マッジョーレ島の間あたりからの眺めです。
手前がドガーナ、奥がサルーテ聖堂なのですが、この位置からでは境界がはっきりしません。
それが、この位置を選んだ理由の一つでもあります。
サルーテ聖堂とドガーナを一体のものとして描き易い位置ですし
それを更に強調するため、遠近感が圧縮された望遠写真を参考にして描いています。
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ガッシュで彩色。
以前にも書きましたが、私はバロック建築には興味がほとんど湧きません。
唯一の例外が、このサルーテ聖堂です。
なぜかこの聖堂には思わず目が行ってしまい、今まで何点か描いています。
気に入っているから描く。
それは間違いないのですが、何か微妙に違う気がしています。
なぜこれほど惹かれるのか、自分でも不思議なくらいなのです。
もし他の街に建てられていたら、描こうという気は起きなかったと思いますので
やはり、これもヴェネツィアの魔力の為せる業なのではないかと思っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本日のおまけ
今年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まってから
SNSなどで急速に拡散された歌があります。
1914年にウクライナで作られた、ウクライナ人の民族意識を鼓舞する歌です。
ウクライナ語の原題「 Ой, у лузі червона калина 」
英語では「 Oy U Luzi Chervona Kalyna 」
日本語では「ああ、草原の赤きガマズミよ」と訳されます。
ガマズミという植物の赤い実は、ウクライナのシンボルなのだそうです。
ウクライナが旧ソ連の構成国だった頃は演奏を禁止されていたのですが
当局の目をかすめて、密かに歌い継がれていたそうです。
ロシアの侵攻後、ウクライナのバンド「 Boombox 」のボーカリスト
アンドリーイ・クリヴニュクがア・カペラで歌った動画をアップし
それを基にしたリミックス動画などが多数作られています。
それらの中から、南アフリカのミュージシャン「 The Kiffness 」のリミックスを。
Ukrainian Folk Song 🇺🇦 ARMY REMIX | Andriy Khlyvnyuk x The Kiffness
------------- Ichiro Futatsugi.■
前回に続き、イタリアの水都ヴェネツィアがモチーフです。
ヴェネツィア本島の大運河カナル・グランデと
本島の南に位置するジュデッカ島との間にあるジュデッカ運河が合流するところの本島の東の端に
17世紀に建設された世界最古の税関ドガーナが突き出ています。
現在は、安藤忠雄の設計によって現代美術館にリニューアルされています。
旧税関の隣には、ほぼ同時に建設されたサンタ・マリーア・デッラ・サルーテ聖堂が並びます。
現代建築かと見まごうくらい単純な形のドガーナと、装飾過多とも言えるバロック様式のサルーテ聖堂の対比の妙は
ヴェネツィアという特別な環境でしか成立しないような気がします。
本番では20号くらいで描くつもりです。

ドローイングペンと鉛筆で形の描き起こし。
ドガーナの先端から更に洋上へ。
サン・マルコ広場とサン・ジョルジョ・マッジョーレ島の間あたりからの眺めです。
手前がドガーナ、奥がサルーテ聖堂なのですが、この位置からでは境界がはっきりしません。
それが、この位置を選んだ理由の一つでもあります。
サルーテ聖堂とドガーナを一体のものとして描き易い位置ですし
それを更に強調するため、遠近感が圧縮された望遠写真を参考にして描いています。

ガッシュで彩色。
以前にも書きましたが、私はバロック建築には興味がほとんど湧きません。
唯一の例外が、このサルーテ聖堂です。
なぜかこの聖堂には思わず目が行ってしまい、今まで何点か描いています。
気に入っているから描く。
それは間違いないのですが、何か微妙に違う気がしています。
なぜこれほど惹かれるのか、自分でも不思議なくらいなのです。
もし他の街に建てられていたら、描こうという気は起きなかったと思いますので
やはり、これもヴェネツィアの魔力の為せる業なのではないかと思っています。
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本日のおまけ
今年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まってから
SNSなどで急速に拡散された歌があります。
1914年にウクライナで作られた、ウクライナ人の民族意識を鼓舞する歌です。
ウクライナ語の原題「 Ой, у лузі червона калина 」
英語では「 Oy U Luzi Chervona Kalyna 」
日本語では「ああ、草原の赤きガマズミよ」と訳されます。
ガマズミという植物の赤い実は、ウクライナのシンボルなのだそうです。
ウクライナが旧ソ連の構成国だった頃は演奏を禁止されていたのですが
当局の目をかすめて、密かに歌い継がれていたそうです。
ロシアの侵攻後、ウクライナのバンド「 Boombox 」のボーカリスト
アンドリーイ・クリヴニュクがア・カペラで歌った動画をアップし
それを基にしたリミックス動画などが多数作られています。
それらの中から、南アフリカのミュージシャン「 The Kiffness 」のリミックスを。
Ukrainian Folk Song 🇺🇦 ARMY REMIX | Andriy Khlyvnyuk x The Kiffness
------------- Ichiro Futatsugi.■